司法書士の中嶋です。
私は司法書士事務所を独立開業する際、何よりもまずウェブサイト(ホームページ)の作成を優先しました。
自分で事業を営むのであれば、営業ツールとして今の時代ウェブサイトは必須だと感じます。
これは自分が顧客になった場合をイメージしていただければ分かりやすいかと思いますが、自分が司法書士や弁護士を探す場合、まず何をするでしょうか?
知り合いにコネがあれば連絡することもあるかと思いますが、そうでなければ多くの方はGoogleなどの検索エンジンを使用して近隣の事務所を検索するのではないかと思います。
そんなとき、自分の事務所のウェブサイトが検索結果の上位に表示されていればお客様がお問い合わせをしてくれる確率も上がるでしょう。
ウェブサイトは広告や営業の役割を果たすものですので、電話営業や訪問営業、チラシなどの古典的な方法が苦手な方ややりたくないという方にとっては特に必須だと感じます。
私は翻訳会社の経営者でもあるのですが、お客様のほとんどはインターネット経由で獲得してきたこともあって、ウェブサイトの重要性を認識しています。
当司法書士事務所のウェブサイトはWordPress(ワードプレス)を使用して作成したものですが、2022年時点で世界におけるWordPressのシェアは40%を超えています。
これはすなわち、世界のウェブサイトの半数に近い数がWordPressを使用して作成されているということです。
シェアが多いこともあってWordPressはテンプレートやプラグイン(拡張機能)が豊富で、管理も容易であり、そしてブログやコラムを執筆するのにも向いていますので、これから作成される方にはWordPressをおすすめします。
ウェブサイト制作の経験や専門知識がない方であれば最初は戸惑うかもしれませんが、WordPressは一度使い方を覚えてしまえば簡単にウェブサイトを作ることができますので、本などを参考にしながらまずは練習用サイトでも良いので作ってみることをおすすめします。
『いちばんやさしいWordPressの教本』【Amazon】
前述の通りWordPressには有料無料を問わず多くのテーマと呼ばれるテンプレートがありますので、文章と写真などの素材を用意すれば、後はWordなどと同じ感覚でテンプレートに挿入していけば簡単に見栄えの良いウェブサイトができあがります。
当サイトを含め、私はTCDのテーマを最近はよく企業サイトを作成する際に使用しています。
写真などの素材に関しては、差別化を図るためにも事務所や代表者の写真などある程度は自分で用意するのが良いかと思いますが、足りない分はPIXTAなど素材を販売しているウェブサイトを利用すれば良いかと思います。
ウェブサイト制作が面倒な方は外注するという選択肢もあるでしょうが、制作費に加えて管理費がかかることも多いですし、ウェブサイトは日々更新していくものですから、長期的な事務所経営を考えておられるのであれば自分で作成して更新できるようになるのがベストだと思います。
私は現在ではWordPressを使用して当サイトを含む仕事関係のサイトや趣味のブログなど複数のウェブサイトを運営していますが、個人事業主として翻訳の仕事を始めた十数年前、初めて作ったウェブサイトはホームページビルダーを使用していました。
HTMLやSEO対策なども自分でそれなりに勉強したのですが、その後法人化するにあたってもっとしっかりしたサイトを作りたいと思うようになり、ウェブサイトデザインの専門学校に通ってHTMLやCSS、プログラミングの基礎、Adobeソフトウェアの使用方法などを学びました。
それからはDreamweaver(Adobeのソフトウェア)を使用したりもしましたが、最終的に会社のウェブサイトはHTMLとCSSのコードを全てテキストファイルに手で打ち込んで作成していました。
しかし、ページ数が十数ページを超えてくると、全て手打ちで管理するのは手間と時間がかかってしょうがないので、現在は全てWordPressで作成しています。
WordPressを使用するには難しいプログラミングの知識が不要なのはもちろんのこと、ウェブサイト制作の基礎となるHTMLやCSSの知識も不要ですので(知識があれば役には立ちますが)、司法書士試験に合格された方が本気で取り組めばWordPressの使用方法を習得するのにそれほど時間はかからないかと思います。
将来的な独立開業を見据えている方は、今のうちにWordPressでブログなどを運営して扱いに慣れておくのもおすすめです。
注意点として、WordPressで新規のウェブサイトを作成して公開しても、検索結果に上位表示されるようになるまでは現在のところ半年は普通にかかりますので、すぐに結果が出ないからと言って諦めるのではなく、長期的な視点で継続していくことが重要になります。
以上、これから司法書士事務所の独立開業やウェブサイト制作を考えておられる方は参考にしていただけますと幸いです。