令和3年度の司法書士試験まであと1ヶ月程度ですね。
去年はコロナの影響で延期があったせいか、とても早く感じます。
私が合格したのは平成29年ともう数年前ですが、司法書士試験の直前期になると未だに当時の不安が蘇ってきます。
合格したいと思っている方であればこの時期は誰しもが不安を感じているかと思いますが、人間の性質上、その不安を完全に取り除くことはできないと思っています。
私は結果として72位で合格することができました(当時の受験者数が15,440人で、これは上位0.5%に入ります)が、上位合格する実力を有する人であっても不安は感じるのです。
むしろ、ほんの少しのミスでまた来年ということになりかねない試験ですから、合格レベルにある人ほど不安は強いのかもしれません。
不安を解消するただ一つの方法は、集中した勉強を続けるしかないと考えています。
集中力を発揮しているときは、不安が顔を出しません。
勉強しているとき、本試験の問題を解いているときに集中することさえできればそれ以外の時間は不安や緊張を感じていても良いのです。
これまで散々勉強されてきた方であればテキストや問題冊子を開けば集中する習慣が付いているでしょうし、それを本試験が終わるまで継続すれば良いのです。
私は合格したのが4回目の試験だったので、直前期では本番(本試験の雰囲気、時間配分や問題など)を意識に入れつつ勉強を続け、試験前日も同じように勉強していました。
特に試験前日は激しい不安に襲われると思いますが、何もしなければ不安感は増す一方ですし、精神的ストレスから眠れなくなってしまいます。
私は複数回の受験で場数を踏んで慣れていたということもありますが、試験前日も集中した勉強をすることによって、脳が疲れてよく眠れたように思います。
ここで、不安感から逃れたいあまり普段とは異なる行動(遊びにいったり、酒を飲んだり)を取ることはあまりオススメしません。
私は2回目の試験前日の夜、「眠れなかったらどうしよう」という不安からずっと我慢していたビールに手を出してしまったのですが、結局よく眠れなくて失敗した記憶があります(もっとも、実力不足だったのでビールを飲んでも飲まなくても結果は変わらなかったと思いますが)。
本試験においても余計なことはせず、自分の普段通りの実力を出すことに集中します。
未知の問題が出たら不安感やパニックに襲われるかもしれませんが、知らない問題は必ず出ますし、そのような場合でも冷静さを失ってはいけません。
自分の実力以上のものは出せないと知ることです。
もし実力を存分に発揮しても合格に届かなかったのであれば、それは自分の力や勉強時間が不足しているという証であり、また翌年に向けて鍛錬するのみです。
もちろん、ストレスにもその対処方法にも個人差はあるかと思いますが、直前期で不安を感じている方には少しでも参考になると幸いです。
コロナ禍のストレス、梅雨のジメジメした天気の中で集中力を持続するのは本当に大変だと思いますが、皆さんが本試験において実力を存分に発揮できるように願っています。