令和になってから初の司法書士試験も間もなくですね。
私は2年前に司法書士試験に合格したのですが、試験が近づいてくるこの時期になると否が応でも司法書士試験のことが思い出され、未だに緊張してしまいます。
合格した年は兵庫県の甲南大学で受験し、受験会場も教室も静かで落ち着いていて気持ち良く受験することができたのですが、試験中に一点だけ気になったことがあります。
午後の部の記述式問題を解いている最中、何やら前方から音がするのですね。
カチッ・・・カチッ・・・
私は一番前の席でしたから、前方に受験生がいるはずはありません。
気になったのでふと顔を上げて確認したところ、教室前方の椅子に座っている若い女性の試験監督員が、首からぶら下げている名札プラカードをいじり始めているではありませんか。
午後の部は3時間という長丁場ですから、手持ち無沙汰になってしまったのでしょう。
カチッ・・・カチッ・・・
記述式問題を読み込んで思考を練っている最中ですから、どうも気になります。
名札プラカードをいじっている試験監督員の方を見つめてみても、止めてくれそうもありません(と言うか、気付いてくれません)。
手を挙げて止めてもらうように言おうかとも思ったのですが、言ってしまうと逆に集中できなくなりそうだし、周りの受験生の集中力を乱す可能性もありましたので、結局そのまま受験を続けることにしました。
もちろん、1年に1回しかない試験ですから、他の受験生が貧乏ゆすりをしようが大声を上げようが、はたまた地震が起こったとしても集中できるようには準備しています。
しかし、アルバイトかどうかは知りませんが、仮にも試験監督員の立場ですから不必要に受験生の集中力を乱すような行為は止めて欲しいですね。
「(午後の)試験時間は3時間もあるし、それくらいで大げさな」
司法書士試験を受けたことがない方はこのように思われるかもしれませんが、合格レベルにある受験生は大なり小なり自分の人生をかけて勉強しています。
圧倒的に時間が足りない中で、一瞬の判断ミスが失点へと繋がり、「また来年」ということになりかねない恐ろしい試験なのです。
ですので、試験監督員の方はその職責の重さを認識し、できるだけ受験生の邪魔をしないように配慮をしてあげて欲しいですね。
少なくとも、3時間静かにできないようであれば試験監督員をする資格はないと思っています。
以上、他の受験生よりも試験監督員の方が五月蠅かったというお話しでした。