突然ですが、皆さんは民事訴訟法の勉強は好きですか?
11科目ある司法書士試験の受験科目の中でも、民事訴訟法は一番好き嫌いが分かれる科目ではないかと思います。
私は司法書士試験の受験科目の中で民事訴訟法が一番好きな科目なのですが、好きな理由としては、民事訴訟法のテキストや条文を読んでいると、実際の裁判の場面を頭に思い浮かべることができ、裁判の開始から終了まで、まるで物語のように楽しんで読み進めることができるからです。
私は法律の勉強は好きなのですが、司法書士の仕事、特に登記には興味を持てませんでした。
登記法は法律を勉強しているというよりも「書類作成マニュアル」を読んでいるような感じ(まぁ、実際にその通りなのですが)で面白くなく、民事訴訟法とは反対に司法書士試験で一番嫌いな科目でした。
登記申請書類のひな形を覚えている時は、「こんなのはGoogleさんに聞けば良いじゃないか」とよく思ったものです(何も疑問を抱かずに覚えるという能力が司法書士試験では重要になります)。
私が行政書士試験に合格した後に司法書士試験の勉強を始めたのも、刑法と民事訴訟法を勉強したいと思ったからでした。
弁護士ではなく司法書士を選んだ理由は、私は法律家になるつもりはありませんでしたし、仕事があったのでわざわざ法科大学院に通って司法試験の勉強をする余裕はありませんでした(予備試験という選択肢もありますが、当時は遠い存在のように思えました)。
しかし、残念ながら刑法も民事訴訟法も司法書士試験ではマイナー科目という位置づけで、がっつりと勉強する時間が取れなかったのが悔やまれます。
ところが、マイナー科目にも関わらずここ最近の司法書士試験本試験の民事訴訟法は難問も多く、私も得意科目とは言っても5問中1問は間違うことが多かったです(民事訴訟法を1問間違えた以外、マイナー科目は全て正解という年もありました)。
司法書士試験のマイナー科目の中では最も重要と思われる民事訴訟法ですが、マイナー科目にしては手間がかかるということもあってか、民事訴訟法を苦手にしている受験生も多いようです。
民事訴訟法のおすすめの勉強方法を簡単にご紹介すると以下の通りとなります。
- 実際の裁判(訴訟)の場面を思い描きながらテキストや条文を読み進める
- 民事訴訟法の用語の意味をしっかりと理解する
実際の場面を思い浮かべるというのは他の法律の勉強にも有効ですが、特に裁判の手続きを定めた手続法である民事訴訟法を勉強する際には役に立つように思います。
自分が実際に法律家になったつもりでイメージすれば学習意欲も湧いてくるでしょう。
また、民事訴訟法には「弁論主義」など独特の用語が出てきますが、これらの用語に関しては最終的には覚えるしかないように思います。
用語をきっちりと理解して場面をイメージできるようになれば、民事訴訟法の学習はより一層楽しくなるはずです。
そして民事訴訟法が得意科目になれば、本試験の午後の部はグッと楽になることでしょう。是非参考にしてください。