司法書士試験受験生時代、私はよくカフェで勉強していましたが、カフェで勉強しているときにはヘッドホンをして音楽を聴いていました。
私は兼業受験生で仕事が忙しかったので家ではあまり勉強できなかったのですが、勉強を続けていくうちに、誰もいない自宅の部屋で耳栓をして無音状態で勉強するのが一番集中できることが分かりました。
合格した年(2017年)とその前年は、「今年は絶対に受かるんだ」という気持ちで、本試験直前の約1ヶ月間は自宅周辺でのランニング(脳の活性化に役立つ)やどうしても外せない用事を除いてほぼ家に閉じこもり、誰とも会話をせず、誰もいない部屋で耳栓をしてひたすら勉強に励んでいました。私は自営業なので、「仕事を失ってもしょうがない」という覚悟で、試験直前は強制的に仕事を入れていませんでした。
音のない世界というのは、私にとっては集中するのに理想的な環境でした。以前は家で仕事をするときも音楽を聴いていることが多かったのですが、たまに集中力を必要としない簡単な仕事をするときに音楽を流すことはあっても、高度な集中力を要するときは、(それがどんな音であれ)音自体が煩わしく感じられることもあって、現在では家で仕事や勉強をするとき、また寝るときにも耳栓を装着しています。耳栓をしないのは小さな離島にいるときくらいです(波の音が心地良い)。
私が愛用している耳栓は、アメリカ製のMOLDEX(モルデックス)という耳栓です。MOLDEXの耳栓は米軍でも採用されており、一般的なコンビニやドラッグストアなどで売っている耳栓に比べて、かなり遮音性が高いです。
耳栓は家でしか使用しない私はそれほど遮音性が高いものは必要ないのですが、色々と試してみた結果、MOLDEXのメテオというタイプが自分の耳に合ったので、現在は定期的に購入しています。
MOLDEXには色々な種類があり、8種類が入ったお試しパックもありますので、まずは色々な耳栓を試してみて自分にフィットするものを探すのが良いかと思います。
MOLDEXの耳栓は注意していなければ手元に置いたスマホのバイブにも気が付かないほど効果抜群なのですが、耳栓のデメリットとしては、騒音に対する耐性が弱くなるということです。
私は勉強を続けているうちにすっかり集中する力がアップしたようでそれほど気にはなりませんでしたが、耳栓の使用が禁止されている司法書士試験の本試験では周囲に人も多く、当然騒音もあります。試験中に独り言を言い出す男性や、泣き出す女性もいます。私はどちらかと言えば、足を前の席まで伸ばしたり貧乏ゆすりをしたりするなど、音よりも落ち着かない動きをしている人(これは若い男性に多いような気がする)の方が気になるのですが、普段から耐性を付けていないと、本試験で実力を発揮できずに終わったということになりかねません。
対策としては、試験の雰囲気に慣れるために予備校の模試を受けたり、たまには人通りの多いカフェのど真ん中の席で音楽や耳栓なしに勉強したりするのもおすすめです(本当は、本試験を何度か受けるのが一番良いのですが・・・)。
耳栓を装着して周りの音をシャットアウトし、世間の声にも耳を傾けずにひたすら勉強に集中しましょう。そうやって、気が狂うほど勉強しなければ、司法書士試験には合格しません。