9月27日(水)午後4時に平成29年度(2017年度)司法書士試験筆記試験の結果が発表されました。
本当はその日のうちに法務省のウェブサイトで結果を確認する予定だったのですが、丁度仕事が忙しく、自分の番号があってもなくても平静を保てる自信がなかったため、法務局から郵送で通知が届けられてくるのを待つことにしました。決して、結果を知るのが怖くて震えていたわけではありません。
筆記試験の合格者には、成績通知書(希望者のみ)の他に、筆記試験合格通知書を兼ねた口述試験受験票が届きます。地域によって違いがあるようですが、私が住む大阪では口述試験受験票は簡易書留ハガキで送られてくるようです。
結果発表の2日後、9月29日(金)の午後3時30分過ぎに家のチャイムが鳴りました。それまでも何度かチャイムは鳴ったものの、普段私が対応することはほとんどないため、この時まで出ることはありませんでした。
しかし、このチャイムが鳴った時は丁度試験の結果について考えていたこともあって、チャイムが鳴ったと同時に玄関へと駆け出しました。いわゆる虫の知らせというやつでしょうか。
玄関のドアを開けると、「書留です」の声が聞こえ、そこには初老の郵便局員が立っていました。はやる気持ちを抑えながらサインをして、受け取ったハガキに「大阪法務局」と書かれているのを見た瞬間、合格を確信しました。郵便局員が神様の使いのように思えたのはこの時が初めてです。
ハガキ(口述試験受験票)で無事合格を確認した後、ようやく法務省のウェブサイトを見ることが出来ました。パソコンの画面で番号を見ると言うのはなんとも味気ないものですが、ちゃんと自分の番号があることを確認出来ました。
嬉しいのはもちろんですが、それよりも不安やプレッシャーから解放された安心感の方が強いかと思います。7月に行われる本試験前3ヶ月間のプレッシャー、そして本試験後3ヶ月間の不安感・・・これは真剣に勉強に取り組んでいる方にしか味わえないものでしょう。
私はすぐに司法書士の仕事をするつもりはありませんので、研修を受けるかどうかはまだ決めていませんが、今後も口述試験の様子など、司法書士試験についてブログに書いていこうと思っています。
夏が終わりを告げ、秋本番を迎えようとしています。先日、近所の川辺を散歩していると、前日までの雲が去った後の青空には、綺麗な半月が浮かんでいました。耳を澄ませば、鳥や鈴虫の鳴き声が聞こえてきます。

夕暮れ時の青空にかかる半月
司法書士試験受験生にとって、夏は最も過酷な季節で、ここ数年は夏を楽しむ余裕などありませんでしたが、ようやく、まともに季節を感じることが出来るようになりました。少しずつ、元の生活に戻っていこうかと考えています。
最後に、何度か試験に落ちても何も言わずに見守ってくれた家族、応援してくれた友人に感謝したいと思います。そして、毎日数時間居座り続けていても、嫌な顔一つせず、勉強を継続する支えとなったタリーズのお姉さんにもありがとうと伝えたい。