司法書士試験が日に日に近づいています。私は毎日1問は記述式の問題を解くようにしていますが、記述式が出来れば出来るようになるほど、使用するボールペンが気になってきます。中には「実力があればボールペンは関係ない」などと言う方もいるかもしれませんが、司法書士試験の記述式は1分1秒の勝負ですので、使用するボールペンは合否を左右する重大な問題になり得ます。
人によって手の形や持ち方、書き方などが異なりますのでおすすめのボールペンは一概には言えませんが、記述式の問題を解きながら色々と試してみて一番しっくりくるものが良いかと思います。
私はそこまでボールペンにこだわりがあるわけではなく、それよりも実力を上げることに注力していますが、使用しているボールペンは1年目からずっと「パイロット(PILOT)」のボールペン「ドクターグリップ」です。数本平行して使用していますが、1本あたりの値段は450~800円程度でした。
文房具屋の店頭に並んでいたボールペンの中で一番高かったものを購入し、使いやすかったからそのまま使用しているだけなのですが、持ち手の部分がゴムになっていて、長時間使用していても指が痛くならないので気に入っています。
ただ、このボールペンは太めなので、細いボールペンの方が書きやすいのではないかと思って探していると、『オートマシステム』著者の山本浩司さんが自身のブログで「カランダッシュ(CARAN d’ACHE)」というスイスメーカーの「エクリドール」というボールペンをおすすめされていたのが気になりました。
早速「カランダッシュ エクリドール」をアマゾンでチェックしてみると、値段は1万円以上となかなかの値段です。司法書士試験に落ちた場合の経済的損失は1万円どころではないと思いますので、使いやすいのであれば十分に買う価値はあるかと思いますが、とりあえず同じメーカー(カランダッシュ)の価格が安いボールペンを試してみることにしました。アマゾンで「カランダッシュ849コレクション」という2,000円程度のモデルを購入しました。
「カランダッシュ」とはロシア語で「鉛筆」を意味するようで、鉛筆のように六角形になっています。択一で鉛筆を使用する司法書士試験にはぴったりかも知れませんね。ボディには「SWISS MADE(スイス製)」と書かれています。一見すると安物っぽく見えるかもしれませんが、無駄のないシンプルなデザインで見れば見るほど惹き付けられます。
早速カランダッシュを使って記述式の問題を1問解いてみましたが、かなり書きやすく感じました。私はつい力を入れて握ってしまうので、持ち手部分がゴム製のパイロットに比べると若干指が痛くなる感じはしないでもないですが、書き終わった後に手の疲れはほとんど感じませんでした。
今後も比較検討を続けますが、書き終わった後の答案を見比べてみると、カランダッシュで書いたものの方が読みやすいと思ったので、現時点ではカランダッシュを使用しようかと思っています。
1万円以上のボールペンも気になりますが、これでも十分に満足なのでスペアとしてもう1本同じ物を買おうかと考えているところです。
本試験では最低でもボールペンは2本(出来れば同じ物)を持参した方が良いかと思います。これは言うまでもなくリスクヘッジですが、芯の補充にも気を付けましょう。試験直前期の追い込みで毎日のように記述式の問題を解いていると、芯がかなり減っている可能性も高いです。試験本番中に突然書けなくなるという事態も十分に想定できます。なるべく試験日が近づいてきてから芯を交換しておくと安心ですね。
本試験では択一に加えて2問続けて記述式の問題を解くことになりますので、やはり手は疲れますし、緊張や焦りのために文字が上手く書けなくなるということもあるかと思います。(そのために勉強に身が入らなくなっては本末転倒ですが)少しでも合格の可能性を上げるために、ボールペンについても考えてみてはいかがでしょうか。
追記:カランダッシュのボールペン(849コレクション)を使用して無事平成29年度(2017年度)司法書士試験に合格しました。記述式の点数は50.5点(85位)とかなりの高得点でした。