先日、平成28年度司法書士試験の成績表が届きました。択一は高得点が取れ記述の基準点さえクリアすれば合格だったのですが、記述で6点ほど足りませんでした。3回目の受験でしたが、仕事をしながらも今回はそれなりに勉強時間を確保することができ、自信もあっただけに残念です。
元々勉強が好きで始めたので来年の試験に向けて法律の勉強を続けることは苦には思わないのですが、ただ時が過ぎていくことだけが気がかりです。ずっと同じことを繰り返しやっていると、果たして自分は前に進んでいるのかどうか分からなくなり、ふと「これでいいのだろうか」などと思ったりします。
日々勉強に打ち込んでいると、自分の生活には全く変化がないように思えますが、ふと気がつくと時がすごい早さで流れていて、周りの景色が一変していることがよくあります。普段見る街の風景だけでなく、いつの間にか友人が結婚していたり、転職・引っ越しなどで新しい人生を歩んでいたり・・・。突然のことのように思えますが、自分が気づいていないだけで時は少しずつ流れており、周りの人たちの人生も少しずつ変化していきます。そんなとき、自分だけは相も変わらず毎日同じことをやっており、なんだか取り残されたような気がしてふと寂しさを覚えます。
合格レベルにある人間に特有の不安でしょうか。発表前の数日間は試験の結果を見るのを恐れてばかりいましたが、結果が分かった今はすがすがしい気持ちです。悲しくないわけではありませんが、試験に受かろうが落ちようがどちらにせよ時は前に進みます。悲しんでいる暇はありません。今目の前にあることをやるのみです。ここ3年間、仕事で忙しい日々を送りながらも、なんとか勉強時間を確保してほぼ毎日数時間の勉強を続けることによって随分と辛抱強くなったような気がします。孤独にも慣れました。ぱっと見は変わらずとも、自分の中身も大きく成長しているのかもしれません。
試験中、最後の方はほとんど意識がなくなりながらも、自分を信じながら懸命にペンを走らせていました。試験直後はほとんど手応えがなかったものの結果、合格点にかなり近い点数を取ることが出来ました。日々黙々と続けてきた勉強がようやく実を結びつつあるのかもしれません。やることをやって、後は運を天に任す。そのことがようやく身をもって分かったような気がします。
合格まであと少し、もう1年、頑張ってみようと思います。