司法書士の中嶋です。
先日、京都市内で不動産を購入される在住外国人のお客様からのご依頼で、売買契約時の英語通訳、決済の立ち合い、そして所有権移転の登記申請を行ってきました。
このお客様は日本に法人(株式会社)を所有しており、事業の一環として賃貸に出すために法人名義で不動産を購入されました。
売買契約と決済(代金支払)を同日に行ったのですが、現金での一括購入でしたので、抵当権の設定もなく登記申請自体はシンプルなものでした。
ただ、お客様はほとんど日本語が話せないようで、不動産会社の方が重要事項説明書や売買契約書を説明する際、英語で説明する必要がありました。
お客様の方でスマホの翻訳アプリも活用されていましたが、重要事項説明書や売買契約書は日本人にとっても難しいもので、1時間以上の通訳にはなかなか骨が折れました。
私は翻訳者としての業務歴は長いのですが、プロの通訳者としての活動経験は皆無に等しく、まさか司法書士になって通訳をやることになるとは思ってもみませんでした。
こんなこともあろうかと、普段から英会話スクールに通って英会話力の維持および向上に努めてきたかいがありました。
さて、お客様が契約条件に納得して売買契約を締結した後、決済へと進み、そして先日、所有権移転の登記も無事に完了しました。
しかし、決済業務はただでさえ複雑で神経を使う上に、それに加えて通訳などの英語サポートを同時に行うのはなかなか大変で、終わった頃にはヘトヘトになっていました。
もっとスムーズに業務を進められるように、決済の経験を積むのと並行して、英語と通訳の勉強も進めないといけませんね。
私の事務所では、不動産を購入される外国人のお客様に対して英語でのサポートが可能ですので、お困りのお客様は是非お気軽にご相談ください。