司法書士の中嶋です。
私の事務所では、主にビザ申請において必要となる戸籍謄本の英訳依頼を数多く承っております。
通常、戸籍謄本の英訳文には翻訳証明書を添付しているのですが、国やビザの種類によっては公証を求められることもあります。
公証とは、簡単に言えば公証役場の公証人による認証のことです。
翻訳会社や翻訳者、あるいは法律事務所などが発行する翻訳証明書はあくまでも私人による証明でしかなく、公人(要は公務員)である公証人による認証が必要というわけです。
さて、先日、韓国留学でビザ申請される方からの依頼で、戸籍謄本の英訳、公証役場での認証およびアポスティーユの取得を申請してきました。
アポスティーユとは、公文書に対する外務省の認証のことです。
2024年現在、東京都や大阪府などいくつかの都道府県の公証役場では、「ワンストップ・サービス」を提供しています。
これは、公証役場において、公証人による認証、法務局長による公証人押印証明、外務省によるアポスティーユ(または公印確認)をまとめて取得することができるというものです。
この「ワンストップ・サービス」がなければ、必要に応じて公証役場、法務局、外務省と回らなければならないわけですが、なんでこんな面倒な仕組みにしているんでしょうかね。
さて、私の事務所は公証役場の近くにありますので、(予約が取れたら)公証役場にはすぐに訪問することが可能です。
ちなみに、司法書士は株式会社などの設立の際の定款認証や公正証書遺言の作成などに関して、職業柄公証役場に訪れることは多いです。
公証役場での認証を受けるために訪問する前に、事前に予約をする必要があります。
公証役場は忙しいところが多いのですが、私の事務所の近くの公証役場もご多分に漏れず、予約が1週間先になることもしばしばです。
当日、公証役場に訪問する際は、お客様から預かった戸籍謄本の原本、私が作成した翻訳文(英文)および翻訳証明書(宣言書)、翻訳者である私の身分証明書(会員証および運転免許証など)、そして公証費用を持参しました。
翻訳文に対する公証費用は、2024年8月現在、1通あたり11,500円となります。
アポスティーユに関しては、別途費用はかかりません。
公証人の面前で翻訳証明書に署名をして認証してもらい、翻訳証明書、戸籍謄本の原本、翻訳文、そして認証文を合綴してもらいました。
同じページの公証人の認証の下に、法務局長による公証人押印証明およびアポスティーユも入っております。
後はこの書類を依頼人に引き渡して終了となります。
大阪府高槻市の司法書士中嶋国際法務事務所では、全国のお客様から、戸籍謄本の英訳、公証役場での認証およびアポスティーユ取得のご依頼を承っております。
お見積りは無料ですので、是非お気軽にお問い合わせください。
※公証役場の予約は取りにくいので、なるべくスケジュールには余裕を持ってご依頼ください。