司法書士業務

司法書士の即独について考える

司法書士の中嶋です。

私は司法書士試験に合格した後、ブランクを経て新人研修および司法書士事務所での約1ヶ月間の配属研修を受けた後、他の事務所で勤務することなく即独立開業(いわゆる「即独」)しました。

即独してから現在は3年目なのですが、個人的には、即独するのに重要なのは司法書士業務の実務経験よりも、独立して個人事業主でやっていく覚悟だと思っています。

当然のことながら、個人事業主であれば営業や経理などを含む事務所の経営を全部1人でこなさなければなりません(1人で開業する場合)。

私の場合は、司法書士になる以前からフリーランス翻訳者としての活動経験があり、法人を設立して会社経営に携わってきた経験もありますから、個人事業主としてやっていくこと自体には抵抗がありませんでした。

しかし、これまで自営業として働かれた経験がない方であれば、サラリーマンとは勝手が異なりますし戸惑うことも多いのではないかと思います。

一方、司法書士業務の実務に関しては、実務家登用試験である司法書士試験に合格したことにより実務に必要な基本的知識は一通り有しているかと思いますし、手続き面を含めて分からないことは受任してから調べれば良いかと思います(ベテランの司法書士でも分からないことは多いものです)。

文献やインターネットの情報だけではなく、司法書士会でも研修が充実しておりますし、(よほど嫌われていない限り)先輩や同期の司法書士に聞いても親切に教えてくれます。

ただ、実際には多くの方は司法書士事務所(司法書士法人を含む)で何年か勤務されてから独立される方が多いように思います。

私の場合は他に仕事があったので勤務という選択肢はなかったわけですが、特に事情がなければ、司法書士事務所で様々な業務を経験してから独立される方が開業されてからもスムーズにいくのではないでしょうか。

とりわけ20代などの社会人経験が少ない方であれば、即独されると分からないことだらけで苦労されるのではないかと思いますし、司法書士事務所での勤務を通じて司法書士業務の実務経験だけではなく社会人経験を積んでいけば良いかと思います。

司法書士事務所に勤務する弊害としては、一般的に勤務司法書士は給料が安いこと、また事務所によっては人間関係が悪かったりパワハラがあったりして司法書士自体が嫌になってしまう可能性があることでしょうか。

前述の通り、司法書士実務に関しては即独でも問題ないというのが私見ですが、経済的にやっていけるかどうかは別問題となります。

地域にもよるかもしれませんが、司法書士事務所を開業してすぐに仕事が殺到するというわけでもなく、仕事を獲得するためには営業活動が必要になります。

私の場合は他に仕事がありましたので、ウェブサイトを開設するだけでのんびりと営業活動を行なっておりましたが、事務所の経営が軌道に乗るまでしばらく時間がかかることは覚悟しておいた方が良いかもしれません。

以上、即独について書いてみましたが、いずれにせよ、司法書士試験に受かる能力があれば、実務に関しては即独してから十分に学んでいけるでしょう。

それに、特に資格を必要としない一般的な独立開業とは異なり、司法書士事務所の場合は「司法書士」という難関国家資格が守ってくれるはずです。

皆さんも是非即独に挑戦されてみてはいかがでしょうか。

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